ニンテンドウカップ2000結論(ver.1)    2018/04/15 はまっちゃった人 ※当文書では、ニンテンドウカップ2000(一撃必殺技無し)を想定する。 ※適宜、ポケモン金銀対戦コミュニティで使用されている略語を用いる。 1.はじめに  流しコストの概念とゲーム理論の概念をベースにした一連の理論再構築が完了した。  当文書では、再構築した理論をベースに、ニンテンドウカップ2000の結論について考察する。  なお、結論の考察については、随時バージョンアップ予定である。 2.理論的流行の概念  ポケモン対戦で高い勝率を確保する上では、流行の影響は避けられない。  流行を考慮するにあたり、ポケモン金銀対戦コミュニティでの流行を分析する方法が考えられるが、  実力差や人口の少なさから、当該コミュニティの流行には偏りがあると考えられる。  また、流行を分析している時点でその流行は過去のものになっている可能性もある。  そのため、当該コミュニティの流行に最適化させることは望ましくないと考えられる。    そこで、今回は「理論的流行」という概念を提唱する。  理論的流行では、汎用性のある種族や型のみが使われると仮定する。  理論的流行を定義し、その流行に最適化させることで、結論パーティを作成する。    現実の流行を見ても、汎用性のない種族や型は、使われること自体が少ない上、  使われたとしても周囲のプレイヤーに即座に対策されるため、自然と使われなくなる。  そのため、理論的流行は現実の流行と大きく乖離することはないと考えられる。  また、汎用性のない種族や型は技を1つ変更する等の軽微な変更で対応できることも多く、  結論中でその軽微な変更を許可することで、汎用性のない種族や型への対応も可能とする。    なお、現実の流行では、勝率追及以外の価値観が流行に反映されることもあるが、  対戦ゲームである以上多かれ少なかれ勝率を追求することになる他、  現在のポケモン金銀対戦コミュニティはコア層のみが残っており勝率追及以外の価値観はほとんど見られないことから、  これについても誤差の範囲として扱うことができる。   3.パーティの選択比率の概念  ポケモンはパーティ構築時の選択肢が多く、どのようにパーティを構築しても弱点が生まれるものと思われる。  そのため、結論パーティは3〜5個程度のパーティの群とし、それぞれのパーティで弱点をカバーし合うものとする。    また、流行がどのように傾いても常に一定の勝率を確保するため、  各パーティの選択比率をナッシュ均衡により求めるものとする。    例えば、ポケモンカードGB1では、結論デッキは「ミラー重視プクリン」「カメックス」「PPL込みプクリン」に絞られる。  これらの3つのデッキの強弱関係は以下の通りである。    利得=自分の勝率(筆者の感覚に基づき算出)  自分\相手     ミラー重視プクリン カメックス     PPL込みプクリン  ミラー重視プクリン 0.50 0.45 0.70  カメックス     0.55 0.50 0.25  PPL込みプクリン   0.30 0.75 0.50    この時、ミラー重視プクリン:カメックス:PPL込みプクリンを5:4:1の比率で選ぶ時にナッシュ均衡となり、  相手がどのような確率でデッキを選択したとしても常に50%の勝率を確保することができる。  また、他の種類のデッキ(「種速攻」や「ビッグサンダー」等)や完成度が低いデッキが少しでも使われる場合には、  50%を上回る勝率を叩き出すことができる。    ポケモンカードGB1と同じような形で、結論パーティを定めることとしたい。     4.理論的流行で考慮するパーティの形式  理論的流行をでは、汎用性の観点から下記の形式のパーティのみ考慮することとする。    ・レベルは55と50のみ   ミラーマッチ対策を考えた場合、51〜54のポケモンは、   相手の同型のポケモンが自分よりもレベルが低い場合と高い場合の2つに分けて対策を考える必要が出る。   その分対策コストが増加するため、汎用性の確保が難しくなる。     ・レベル編成はSAとWAのみ   TAやQAは、50のポケモンへの負担が大きく、現実的には爆破による役割遂行に頼らざるを得なくなる。   爆破一辺倒の攻めになると、バンギラス等のノーマル耐性、ミルタンク、リフレクター・甘えるの対策が困難になる。   黒まな滅び道連れに関しても同じことで、   コンボ封じ持ちのポケモンやライコウ等の素早さが高いポケモンと1対1交換をすることは困難である。   TAやQAの場合、これらの要素が汎用性を押し下げると考えられる。    ・モジュール型の構築手法のみ   ニンテンドウカップ2000には有力なインテグラル型の戦術が存在しない。   キルパですら、眠り粉、リフレクター、甘えるブラキ、飛ばしエア、   53パルシェン・55スイクン(パルシェンは低レベルでもバトン読み同時交代で対応可)、   冷Bイノムー・冷Bポリ2・剣ガラ・55ハイドロシャワーズ等(ピントカイリキー、太鼓カビ等も怪しい)、   55めざ氷飛ばしサンダー+撒き爆破パル等、数々の対策が存在する。   これらの対策には共通の弱点もなく、周りでこの弱点を穴埋めするのは困難である。   仮に穴埋めできたとしても、あえてインテグラル型にする必要はないだろう。   (モジュール型の方が楽に穴埋めできる)     ・ガン受け狙いのパーティは考慮しない   積極的にガン受けしPP戦・凍結・判定等の低速の決定力を出す戦術は考慮しない。   ニンテンドウカップ2000はガン受けしきれないバランスであり、   相性が良ければガン受けで勝てることはあれど、ガン受けをメインに据えて汎用性を確保することは難しい。   5.理論的流行で考慮する種族・型  理論的流行では、汎用性の高い以下の種族・型を考慮する。  ソート順は「レベル>種族>型>技・持ち物」とし、使用率が高い順にソートする。    (1)レベル55   ----- エース5強 -----   ・カビゴン    型1:圧し掛かりor恩返し/爆裂パンチ/鈍い/眠る@薄荷の実or奇跡の実    型2:恩返し/鈍い/寝言/眠る@任意の持ち物(奇跡の実、薄荷の実、ピントレンズ、光の粉等)    型3:捨て身タックル/鈍い/寝言/眠る@食べ残し        1対1交換することなく55サンダーを流し、そのまま決定力に繋げられるのは、    55カビゴンと55ライコウぐらいのものである。    その55ライコウも55カビゴンであれば流すことができる。    更に、爆裂パンチを持てば、エース5強であるバンギラスやミルタンクに流されることもなくなる。    (対面で勝てることもある)    そのため、爆裂パンチを持ったカビゴンは、エースヒエラルキーで限りなく頂点に近い存在である。    55カビゴンの難点は50自爆カビゴンを使えなくなることであるとする意見もあるが、    裏を返せば50自爆カビゴンの難点は55カビゴンを使えなくなることである。    爆裂パンチを持つ場合の主力技は圧し掛かりと恩返しがあるが、    特殊流し安定化や対ミルタンク重視、対ゴローニャやハガネールでのサポートに期待できる圧し掛かりの方がお勧め。    ただしカビゴンミラーを考えるなら恩返しの方が良いだろう。    また、特殊流し安定化とカビゴンミラー強化を狙い、寝言型とする手もある。    主力技を捨て身にすれば50黄金無しカイリキー2発、対鈍い55ポリ2や対鈍いエア突破率向上等のメリットがあるが、    無理に捨て身にする程のものでもない。    それどころか、残飯無し捨て身は厳禁であり、残飯が回らない場合は大人しく恩返しにした方が良い。    (残飯無し捨て身は、ファイヤー晴れ文字2発圏内に入れられる、急所待ちが困難になる等、デメリットが大きい)     ・バンギラス    型1:大文字/岩雪崩/地震/爆裂パンチor嫌な音@任意の持ち物(食べ残し、ピントレンズ等)    型2:冷凍ビーム/10万ボルト/地震/爆裂パンチor嫌な音@任意の持ち物(食べ残し、ピントレンズ等)        パルシェンやナッシー等の爆弾を起点に広範囲に決定力を出すポケモン。    多く使われているのは文字と雪崩を併用する型であるが、これを冷B10万とすることで、    対ガラガラに対面有利を取り、スターミーを潰すこともできるようになるメリットがある(スイクンも運次第で潰せる)。    凍結運ゲーに期待できるのも見逃せない利点である。    対55サンダーも、冷Bがあれば対面で勝つ確率の方が高い。    雪崩だとしてもリフレクターで対策される可能性もあり、雪崩と比較して決して大きく劣るわけではない。    ただし、雪崩が無いことがバレて威張るを打たれたり、奇跡or薄荷眠るで一発回復されると厳しい。    へラクロスを潰せなくなるデメリットもあるので、どちらの型にするかはパーティと相談したい。    地震は対ライコウを考えると持たせるべきだろう。    対カビゴンは残り1枠で強化を図ることとなるが、    カビゴンやミルタンクに対する当て逃げを重視するなら爆裂パンチ、寝言カビゴン流しを重視するなら音が良いだろう。       ・サンダー    型1:雷/めざめるパワー氷/威張る/吹き飛ばしor身代わり@食べ残し    型2:雷/めざめるパワー氷/吹き飛ばし/眠る@奇跡の実        攻守共に優れ、最強の呼び名があるエース。カビゴンの評価が高いのはサンダーが最強すぎるせいである。    55カビゴン突破を諦める型のサンダーは避けたい。    (仮にWAにしたとしても、片方のエースが止められることを考えるとサンダーでも55カビゴンを突破できるようにするべき)    その上でサンダーミラーを考えると、上記の型に絞られるだろう。    55寝言カビゴン突破は、昆布かいばみがによって行うことになる。    昆布の場合は撒き役を誰にするかが問題になる。    パルシェンは対カビゴンで自然に入るポケモンではなく、モジュール型の構築手法の観点からあまり望ましくない。    鈍い爆破や音爆破である程度流すことは可能なものの、回数制限であることは否めず、    リフレクターや波乗りが入らないことにより他の相手が弱体化する。    (理論的環境では考慮外であるが、鈍いの積み合いから雷隠し持ちで一方的に倒されるリスクもある)    フォレトスであればカビゴン流しは問題ないものの、汎用性が低く別の問題を招く。    いばみがの場合はゲンガーによる威張るリセットが欲しい。    幸いゲンガーは対カビゴンで自然に入るポケモンであり、パルシェンのような問題は発生しない。    ただし、寝言モードまで追い込むのが大変という問題はある。特に残飯持ちや薄荷持ちの場合は。      ・ミルタンク    型1:恩返し/爆裂パンチ/鈍い/ミルクのみ@リボンor奇跡の実or麻痺直しの実        ほとんどの物理ポケモンを流したり対面有利取ったりすることができ、爆破ですら先手鈍いで耐える強力なエース。    持ち物の最有力候補はリボンであり、ここでは省略するが対55ガラガラや対エアームド等の勝率が向上する。    しかし、55カビゴンの横にいることが多い電磁波スターミー相手を考えると、奇跡や麻痺直しも有力な選択肢になる。    麻痺が入ってしまえば55カビゴンとの相性関係が逆転するため、それだけは何としても避けたい。    リボン恩返しの場合は50スターミーは低確率乱数2発のため、急所待ちや電磁波読み交代での当て逃げ等、    どうしても不確実でターン数のかかる手段を強いられる。    しかし、奇跡の実や麻痺直しの実である場合は、    少なくとも後出しスターミーに対しては鈍いからの恩返しで麻痺が入るのと同時に倒すことができるため、    数的有利を生かして残りのポケモンを爆破×2等で対処することが可能になる。       ・ライコウ    型1:雷/めざめるパワー氷/寝言/眠る@磁石        最強のサンダー流しであり、ミルタンクにも対面有利を取れるポケモン。    その後ろにいる50カビゴンも潰すことができ、バンギラスに対しても後出しは許さない。    他には、55ゲンガーに対しても圧倒的な強さを見せる。    しかし55カビゴンに受けられてしまうという大きな弱点があるため、WA向きか。    なお、ライコウにはリフレクターを持たせた有力な型も存在するが、    毒を初めとする状態異常に弱い、サンダー流しが安定しなくなる等のデメリットがあり、使いにくい。    速攻相手には非常に強いのだが、速攻自体あまり汎用性が高いとは言えないので、メリットとしては微妙か。       ----- エース準最強クラス -----   ・カイリキー    型1:クロスチョップ/岩雪崩/めざめるパワー霊/眠る@奇跡の実or薄荷の実    型2:クロスチョップ/岩雪崩/めざめるパワー飛/地震@任意の持ち物(ピントレンズ、奇跡の実等)        カイリキーを55で使用することで、黄金の実がなくとも55カビゴンを1回流せるようになるメリットがある。    眠る奇跡or薄荷であれば、眠る読みで攻撃されない限りは2回流せるようになる。    また、55サンダーや50ナッシー潰しが容易になる、めざ飛で50フシギバナを潰せるようになる、    といった攻撃面でのメリットもある。    一番の問題は50でも十分機能するカイリキーを55に引き上げることであり、対策コストの無駄遣いになりやすい。    その強力な50カイリキーに対して対面有利を取れる、というメリットがあると考えられなくもないが。    なお、鈍い寝言残飯という型も存在し、これも55ならではの型ではあるが、    相手のカイリキー受けが鈍いや鳴き声等を持っている場合に通用しなくなる欠点があり、汎用性に欠ける。       ・ゲンガー    型1:雷/冷凍パンチ/爆裂パンチ/サイコキネシス@任意の持ち物(食べ残し、麻痺直しの実等)        55カビゴンや55ミルタンクを流しつつ崩しにかかれるポケモン。    4つ目の技は色々と選択肢があるが、攻撃範囲の広さや重要性を考えるとサイキネが最も汎用性が高いだろう。    サイキネを持てば、ミラーマッチに強くなる他、カイリキーやへラクロスに流されることもなくなり、    対カビゴンでも特防ダウンにより勝率が更に上がる。    純電気に手も足も出ないのが一番の弱点で、55のみならず50サンダースでも厳しい。    なお、持ち物は何でも機能するが、可能であれば食べ残しが一番良いだろう。    カビゴンやミルタンクに出す度に回復できるため、追い打ちブラッキーを絶望させられる。       ・ガラガラ    型1:地震/岩雪崩/めざめるパワー虫orめざめるパワー飛/鈍いor剣の舞@太い骨        50ガラガラでは対面有利を取れる相手が多くない上に2回以上流されることもあると、色々信用できないポケモンだが、    55までレベルを引き上げるとこれらの弱点が解消され期待通りの仕事をするようになる。    55ガラガラ対策ができるポケモンは限られており対策コストが大きいことから、    決して無視することができないポケモンである。    剣の場合は、エアに飛ばし際に大ダメージを与えらえる(守る残飯エアは剣でないと突破困難)、    50黄金スイクンに1回も流されずに潰せる、相手によっては甘える対策になる等のメリットがある。    一方、鈍いの場合は、55鈍いカビゴンに後出しで勝てる、50鈍い無しこらきし無しへラクロスに対面で勝てる、    55ミルタンクに勝てる可能性が出てくる等、物理ポケモン相手でメリットが発生する。    めざパはHP減少が重く対ナッシーも重要なので原則虫だが、    めざ虫カイリキーと組ませる等へラクロス対策が求められる場合はめざ飛も考慮に上がる。    (2)レベル50   ----- 50ポケモン2強 -----   ・カイリキー    型1:クロスチョップ/岩雪崩/寝言/眠る@任意の持ち物(ピントレンズ、破壊の遺伝子、黄金の実等)    型2:クロスチョップ/岩雪崩/めざめるパワー霊/毒毒@黄金の実    型3:クロスチョップ/岩雪崩/めざめるパワー虫/地震@黄金の実        攻守共に優れ、本来であればカビゴンと共にKP2強として君臨する程のポテンシャルがあるポケモン。    何も考えずに入れても強い50ポケモンは、カイリキーと自爆カビゴンぐらいのものだろう。    とにかくクロスチョップの性能が優秀で、クロスチョップを持つことで低コストで様々な役割を担うことができる。    まず、カビゴンに対する性能の高さが評価できる。    主力技1本で鈍い寝言カビゴンを潰せるのはカイリキー(とオコリザル)ぐらいのもので、    黄金の実があれば55カビゴン相手でも1回流すことができる。    また、バンギラス相手では最優秀レベルの流しであり、    対55鈍いミルタンクでもクロスチョップ2回中1回が急所に当たれば対面で勝てる。    リフサポや甘えるサポがあるならミルタンク流しとして通用するレベルである。    50にしてエース5強の内の2〜3匹と互角以上に渡り合えるというのは、それだけで評価できるポイントである。    攻撃範囲的にもクロスチョップは極めて優秀で、    ノーマル技・電気技・氷技・炎技・岩技・地面技・エスパー技・飛行技・追い打ちと相性が良く、万能調味料である。    少なくとも、エース5強で言えばどのエースとも相性が良く、カイリキーを入れれば確実に攻めのレパートリーが増える。    エース5強でクロスチョップを受けることを考えると、ライコウは確3なので寝言で誤魔化せないこともないが、    急所事故死のリスクは常につきまとう。    サブウエポンの豊富さも特筆すべきポイントで、    特に雪崩はサンダー・ファイヤー・ゲンガー・ムウマといった重要所に広く有効打が入る。    55サンダー潰しは厳しいが、寝言ピントレンズで試行回数を稼いだり毒を盛ったりすれば十分圧力となる。    ゲンガー・ムウマも回復技がないことが多く、寝言ピントレンズで試行回数を稼げるならその内潰すことができる。    他には、めざ霊やめざ虫・地震といったサブウエポンもあり、適宜攻撃範囲を広げることができる。    地震+黄金ならエース5強である55ライコウに対面有利を取れるため、その意味でも価値が高い。    また、カイリキーそこそこ耐久が高く弱点も少ないポケモンであるため、寝言型にすることで流しの性能も高くなる。    50カビゴンに対してはあらゆる攻撃技を流すことができ、    50カビゴンを起点にカイリキーで攻めていける場合は相手の50カビゴンは自爆せざるを得ない状況に追い込まれる。    また、威張る無し50サンダース程度の特殊であれば誤魔化すことが可能で、クロスチョップ急所は甘えるも貫通する。    (サンダースが誤魔化せるということは、当然マルマインやパルシェン等に対しても出していける)    ヘラクロスのメガホーンに対しては耐性があり、寝言があれば十分流せるので、    遺伝子を持たせる等してヘラクロスを潰せるようにすれば、    地震寝言のような型のヘラクロスに対しては相性を逆転させることができる。    威力200の起死回生もHPが最大なら耐える(お互いにめざパ無しの計算)。ただし黒帯持ちだとジャストで1発。    後ろに起死回生に耐えて先手を取れるポケモンを控えさせる、毒を仕込んでから出す、といった追加対策が欲しい。    テンプレフシギバナに対してもそこそこ粘れるため、これも遺伝子で倒せる可能性がある。    ただしフシギバナのHPが満タンならクロスチョップ急所に耐えるため、    光合成のPPに訴えかける展開になるか運良く急所を連発する展開にならないと厳しい。    遺伝子でフシギバナ突破狙いはあくまでも最終手段として考えておいた方が良いだろう。    なお、寝言はフシギバナに対する最大の嫌がらせになることも見逃せない。    カイリキーが寝言モードに入ればフシギバナは他のポケモンを眠らせることができなくなるため、    いばみがサンダーやファイヤー、鈍いカビゴン等を出し放題になり、フシギバナを起点に相手を崩すことができる。    止まる所で止まってしまうという問題はあり、その内の1匹がフシギバナであるという問題はあるものの、    フシギバナは前述の通り寝言+フシギバナ潰しで対応できる。    寝言まで行かなくとも、薄荷or奇跡ファイヤー+フシギバナ潰しが可能なポケモン数匹等で、    フシギバナを起点に崩していける体制を整えれば問題ない。    他のカイリキー流しについても同じように周りで崩す体制を整えれば良く、    他のカイリキー流しについては対フシギバナ程の問題にはならないだろう。       ・カビゴン    型1:圧し掛かり/地震or大文字/鈍い/自爆@任意の持ち物(食べ残し、光の粉等)    型2:圧し掛かり/地震or鈍いor大文字/眠る/自爆@薄荷の実or奇跡の実        50で55サンダーを流すことができる数少ないポケモン。    それでも、圧力を考えれば自爆を外すことはできないだろう。    また、圧し掛かりもほぼ必須で、圧し掛かりの追加麻痺が55サンダーに対する強制交代力を強める要素となっている。    (ただし、55カビゴンの身代わりが50カビゴン圧し掛かりで壊れないことを利用して太鼓を決める戦術もあり、     そのような戦術を考慮に入れるのであれば、恩返しや捨て身を選択する)    残飯を持たせられるなら型1が最良で、55サンダーが雷を当て逃げするなら2回流せるようになる上、    相手の鈍い対策や攻撃範囲も確保できる。    残飯を持たせられないなら、55サンダー相手の流しの回数が1回になる(残飯の無い型1)か、    鈍い対策を諦める(サブウエポン選択時の型2)か、攻撃範囲を犠牲にする(鈍い選択時の型2)かの選択になる。    なお、サブウエポンについては、通常は地震を選ぶべきだろう。    エアームドやハガネールへの潰しを重視するなら文字だが、これらのポケモンは圧力が少なく、    また特殊ポケモンやカイリキーが入っていればそこから崩すことも可能である。   ----- 三銃士クラス -----   ・パルシェン    型1:撒きびし/冷凍ビーム/リフレクターor鈍いor嫌な音or波乗り/大爆発@リボンor奇跡の実    型2:撒きびし/冷凍ビーム/リフレクター/大爆発@黄金の実or木の実ジュース        決定力を考えれば撒きと冷B、爆破は確定だろう。    オプション枠の技については、リフレクターであればガラガラの地震当て逃げにも対応しやすくなる他、    カイリキーと組み合わせればミルタンクやカビゴンに交代されるパターンにも対応できる。    カビゴンを後出しで流す必要があれば鈍いか音になる。    安定するのは鈍いだが、音の場合は雷で奇襲されたりミルタンクを出されたりした場合にも対応しやすい。    波はパルシェン同士の対面で有利になり爆破を誘発できる他、バンギラスにも有効打が入るようになる。    持ち物はリボンがデフォルトだろう。55ガラガラが高確率1発になるため爆破の圧力で流せるようになる他、    55サンダーや50カビゴン等の重要所も軒並み高確率1発になる。    ナッシーや守るエアに対面有利を取りたい場合は奇跡になるが、    ナッシーはめざ草所持だと高確率1発で落とされるため微妙な所。    なお、55ガラガラを爆破無しで流す要件があるなら、型2で使うしかない。      ・ゲンガー    型1:黒い眼差し/滅びの歌/電磁砲or冷凍パンチor炎のパンチorサイコキネシス/道連れ@麻痺直しの実        55カビゴン流し、ミルタンク流しとして優秀であり、いばみがサンダーの威張るリセット役としても使える。    また、無効属性を利用して、カイリキー流しや爆破受けとしても使える。    他にも、へラクロス流しにも使え、相手によっては1対1交換前提でブラッキー対策要員にもなる。    技は電磁砲が優秀。エアームドやスターミーを潰せるだけのダメージが出て、    なおかつ素早さ逆転で道連れできる範囲も広がる。    ただし、他の攻撃技でも十分な火力が出るので、パーティと相談して最も攻撃範囲的にシナジーが出る攻撃技を選ぶ。    なお、電磁砲カビゴン+ガラガラ対策を考えると、持ち物は麻痺直しの実が良いだろう。    (電磁砲カビゴン+ガラガラは理論的環境からは除外したが、     実際に出てきたら麻痺直しの実無しでは大きく不利を取られる。また他に有力な持ち物もない。)      ・ファイヤー    型1:大文字/リフレクターor日本晴れor毒毒の中から2つ/眠る@薄荷の実or奇跡の実        50とは思えない高性能なポケモンで、三銃士三銃士の中でも特に優秀。    三銃士対策として使え、特にナッシーは出落ちさせられるので対面からの爆破すら許さない。    また、ハガネール対策やへラクロス対策としても力を発揮し、対カイリキーでも一貫を切るぐらいのことはできる。    地味に55ミルタンクに対面有利を取ることも可能。    (晴れ文字で対面有利を取れる。毒が入っていなければ毒+リフレクターでも可)。    攻撃範囲的にも、カイリキーばりの万能調味料っぷりを見せる。    オプション枠の技については、以下の通り。    リフレクターが外れる…パルシェンの対面爆破で1対1交換させられる、対カビ弱体化、雪崩カイリキーに対面不利    日本晴れが外れる  …毒が入った55ミルタンクに対面不利、50カビ潰し等が困難化    毒毒が外れる    …55サンダー等への圧力低下。               なお、理論的環境の考慮外ではあるがハピナス潰しの希望が潰える。               また、これも理論的環境の考慮外であるが、対炎でワンクッション置くのが困難になる、      ・ナッシー    型1:眠り粉/宿り木の種orめざめるパワー草/サイコキネシス/大爆発@リボン        ガラガラ対策の一端を担うが、めざ虫ガラ相手の対面は避けたい。    そのため、めざ虫以外の技を読んで後出しし、リボン爆破で1対1交換を狙うのが主な戦術になる。    爆破爆破からのタイマン戦術ではこれが通用しないため、ノーマル耐性等を利用してタイマンは避けたい。    リボン爆破が55サンダーや50カビゴンに有効なのはパルシェンと同じ。    パルシェンと比較した場合のメリットとしては、    対ムウマ・ゲンガーや対カイリキー相手で崩しやすくなるというメリットがある。    また、めざパのないカイリキーを流すことが可能で、対55サンダーもパルシェンより強い。    テンプレは宿り木だが、これをめざ草にすることで対55ガラガラ対面勝率向上、    バンギラスへの有効打、パルシェンを高確率1発(対面で半分以上の確率で勝てる)、といったメリットを得られる。    対カビゴンでのサポートやエア突破の方が重要なのであれば、宿り木の方が良い。      ・ブラッキー    型1:黒い眼差し/甘える/追い打ち/バトンタッチ@任意の持ち物(食べ残し、不思議な木の実等)     ※黒い眼差しのPPは5〜8        追い打ち役として優秀で、黒まな滅び戦術に対しても黒まなで対抗することで    50ゲンガー・ムウマとは少なくとも1対1交換することができる。    モジュール型の構築手法には若干反するが黒まなバトン+追い打ちの組み合わせも強力であり、    寝言カビゴン等に黒まなバトンをされると困るスターミーやナッシー等を問答無用で狩ることができる。    アンコフーディンに通用しないという弱点はあるが、それも黒い眼差しのPPを減らすことで対処できる。    (そもそもフーディンは理論的環境の考慮外)    黒まなバトン自体も非常に強力であり、コンボ封じ技は汎用性を重視したら普通には入らない技であるため、    汎用性が重要視されればされるほど黒まなバトン対策は放置になりやすい。    (最も普通に入るブラッキー対策はブラッキーかもしれない。その場合は不思議な木の実を持たせてPPで優位に立つ。)    なお、バトンタッチは単独採用でも汎用的にサポートとして機能する技であるため、    仮に黒まなバトンが対策されていたとしても十分に機能するだけの汎用性はある。    (交代に対して後出しできたり、後攻バトンで受けコストを肩代わりしたりすることができる)    勿論、甘えるによる対爆破や対カビの性能も優秀である(これもモジュール型の構築手法には反するが)。      ・ハガネール    型1:地震/岩雪崩orめざめるパワー岩/嫌な音/大爆発@硬い石        カビゴンやサンダーに強い爆破ポケモン。ライコウやゲンガーに対しては更に強い。    嫌な音からの岩雪崩+硬い石で55残飯サンダーが確定2発であり、サンダーとの対面では爆破無しでも高確率で勝てる。    めざ岩でも高確率2発であり、身代わりが絡む場合は確実に命中するめざ岩の方が勝率は高くなる。    ただし撒きびしを1回踏むと約35%の確率でめざ氷3発で落とされるようになるため、微妙な勝負になる。    仮に55サンダー対面有利がなかったとしても、ファイヤー対策になる岩技と鈍い対策の嫌な音は搭載するべきである。    なお、吠えるを搭載した型も存在するが、ハガネールに吠えるを持たせてもコンボ封じとしては微妙である。    理論的環境で使われるコンボは黒まなバトンブラキぐらいのもので、そのブラキには甘えるでぬるくされるため、    ぬるくされた上に吠えるで無償降臨を誘うことになり、墓穴を掘りかねない。      ・ゴローニャ    型1:岩雪崩/爆裂パンチor地震or大文字/鈍い/大爆発@任意の持ち物(黄金の実、焼けた木の実、毒消しの実等)    型2:岩雪崩/カウンター/鈍い/大爆発@硬い石     ※特殊努力レベル43        氷技が弱点になる分、ハガネールよりもサンダー等に弱くなるが、その代わり対ファイヤーとして機能し、    爆破も音・リボン無しで十分なダメージが出るようになる。    対ファイヤーとして使うため、岩雪崩は必須。    サブ技は、カビゴンに爆破無しで勝てるようになる爆裂パンチか、ライコウやバンギラス等に通る地震か、    対エアや対ハガネールで打てる文字かのどれかになるだろう。    なお、黄金の実を持たせることで55サンダーのめざ氷2発に約70%の確率で耐えるようになり、    55サンダー流しとして機能しやすくなる。    なお、型2のようにカウンターで運用する手もある。    カウンターでめざ氷を返せば超高確率1発、硬い石岩雪崩で高確率2発、残飯込みでも低確率2発のため、    身代わりがない55サンダーとの対面はかなり有利になる。    なお、カウンターは、カイリキーのクロスチョップ等の物理技を返す上でも有効である。       ・フシギバナ    型1:宿り木の種/葉っぱカッター/めざめるパワー氷or眠り粉orめざめるパワー炎/光合成@任意の持ち物(麻痺直しの実等)        対面で強いのは眠り粉を使用するテンプレ型であり、カイリキー対策としての性能やタイマンでの強さは申し分ない。    しかし、テンプレ型は寝言カイリキー等で対策される他、葉っぱカッター1本では攻撃範囲も狭い。    眠り粉や宿り木の種が通用せず一方的に起点にされるケースもあり、周りのポケモンに受けコストの負担がかかる。    そのため、モジュール型の構築手法ではサイクル戦でシナジーを生み出しにくい。    対策が困難なポケモンで対策が甘めになることが多いが、対策されてしまうと上記の悪い点が目立つ両極端な性能である。    それでも爆破爆破タイマンでの強さは疑いの余地がないが、これは常にできるわけではない。    (一応、黒まなバトンから疑似的にタイマンに持ち込むこともできるが、これは限られたパーティでしかできない)    おそらく、眠り粉はめざ氷に変えた方が汎用性は出るだろう。    めざ氷にすることで、フシギバナミラーを制し、ナッシーを潰すことが可能になる。    サンダーやエアームド等を倒すことも可能になる(サンダーは身代わりも割れる)。    なお、めざ氷があっても葉っぱカッターは抜かない方が良い。    めざ氷一本ではパルシェンに流される他、バンギラスに圧力をかけることもできなくなる。    へラクロスを潰す必要があるならめざ炎も選択肢としてはあるが、    HPが下がり55ライコウのめざ氷等が微妙になるため、めざ炎は極力避けるべきである。      ----- 優秀な穴埋め -----   ・スターミー    型1:ハイドロポンプ/サイコキネシス/電磁波/自己再生@任意の持ち物(奇跡の実、薄荷の実、光の粉等)        カイリキー対策、バンギラス対策、ファイヤー対策、エアームド対策等、何かと役割が多いポケモン。    対フシギバナでも、サイキネと奇跡or薄荷があれば対面で潰すことができる。    与える役割を考えると、ハイドロとサイキネはまず外せないだろう。    攻撃範囲的にも、カビゴンやカイリキーとの相性が良い。    3つ目の技は色々と選択肢があるが、電磁波固定で問題ないだろう。    55サンダー釘付け、55ミルタンク釘付け、理論的環境では考慮していないが55ファイヤー流し等で使用し、    55鈍いカビゴンを入れている場合は相手の55鈍いカビゴンを釘付けする意味でも使用する。     ・サンダース    型1:雷/めざめるパワー氷/威張る/身代わり@食べ残し        カビゴンエースにおける最終兵器。    55サンダーに対する2枚目の流しや、55ゲンガー流しとして機能し、そのまま決定力を出すことができる。    対55サンダーや対55ゲンガーで問題を抱える爆Pカビと組ませると良いだろう。    攻撃範囲的にも爆Pカビと相性が良い。    ただし、サンダースでカビゴンを倒すのは難しく、できればやりたくない。    55カビゴンはおろか50カビゴンでも苦労する。    地震で一貫を取られるのもあるので、威張るリセット役としては地震等倍のムウマを入れるべきである。      ・へラクロス    型1:メガホーン/めざめるパワー岩or地震/寝言/眠る@破壊の遺伝子orピントレンズ    型2:メガホーン/鈍い/堪える/起死回生@麻痺直しの実or黒帯        三銃士三銃士の1匹。    素のメガホーンは役割を遂行する上では微妙に威力不足で、    55ミルタンクに受けられたりフシギバナに粘られたりカイリキーに遺伝子でワンチャン狙われたりする。    遺伝子で強化しての使用がデフォルトと思った方が良い。    幸い、ヘラクロスは耐性受けが多いので、遺伝子によるデメリットは比較的少ない。    (なお、対後出し55ミルタンクに関しては、遺伝子持ちだとしても初手で自滅すれば突破は絶望的になる。     1回でも鈍いを使われれば遺伝子メガホーンで確3になってしまう。)    ナッシーのサイキネ+遺伝子自滅は半分以上の確率(2/3程度の確率)で耐える。ナッシーを対面で逃がすには十分だろう。    また、型2のようにこらきしで使用すれば、    55鈍いカビゴンや55めざ虫ガラガラに後出しして流せるようになる他、カイリキーにも強くなる。    55サンダーに圧力がかかりにくいのが最大の弱点。    めざ岩寝言で運用すれば少しは改善されるので、余程のことがなければめざ岩寝言での運用が良いだろう。    前述の通り55ミルタンク突破も難しく、これも大きな弱点となる。       ・サンダー    型1:雷/ドリル嘴orめざめるパワー氷/リフレクター/眠る@薄荷の実or奇跡の実    型2:雷/めざめるパワー氷/リフレクター/電磁波@黄金の実        フシギバナやグライガーに匹敵する最安定カイリキー流しの一匹であり、    カイリキー流しが1匹のみの場合はこれらのポケモンの中から一番シナジーを活かせるポケモンを採用することになる。    特にバンギラスとの相性が良いだろう。    他の使い方もあるにはあるのだが、最安定カイリキー流しとしての起用以外は役割が中途半端で入れる気にはならない。    最安定カイリキー流しとしての起用であれば、雪崩を半減するためのリフレクターは必須。    55カイリキーを3発で倒すための雷も外すことはできない。    サブウエポンはフシギバナを潰せるようになり、カイリキー潰しも安定するドリル嘴が良いだろう。    ゴローニャやハガネールを潰せなくなるデメリットはあるが、そのデメリットはリフレクターで軽減できる。    広範囲のポケモンを潰せるめざ氷も悪くないが、50では若干威力不足。    どうしてもゴローニャや回復技無しハガネールを潰す必要がある時のみ採用する。    55サンダーや55ミルタンクに対しては、雷のダメージと追加麻痺で十分圧力になる。    それでは不足な場合は、型2のように眠るを抜いて電磁波を使うことになる。    しかし、眠るがない場合は55カイリキーを1回も流せなくなる可能性もあり、できる限り眠るは抜くべきではない。      ・ムウマ    型1:黒い眼差し/滅びの歌/雷/道連れ@麻痺直しの実       地震のダメージを抑える必要がある場合は、ゲンガーの代わりにムウマを採用することになる。    攻撃技は雷以外は威力不足。電磁砲だとスターミーやエアームドを潰しきれない可能性がある。    試行回数を稼げるなら、電磁砲と同じように追加麻痺に期待できる。      ・スイクン    型1:波乗り/冷凍ビーム/吠える/眠る@薄荷の実or奇跡の実    型2:波乗り/冷凍ビーム/寝言/眠る@任意の持ち物(黄金の実、ピントレンズ等)        バンギラスやナッシー等の対策になり、50セミフル/フルアタカイリキーも流すことができる。    特に対バンギラスについてはカイリキー以上に安定する。    理論的環境の範囲外で言うと、スイクンは晴れ文字対策になり、対サイドンに至ってはほぼ完全に止めることができる。    決定力については、高い耐久で粘りつつ凍結を狙えるのが魅力。    吠えるを持たせれば、カビゴンの鈍いを解除しつつ冷Bの試行回数を稼げる。貴重なコンボ封じにもなる。    理論的環境の範囲外だが、先発遺伝子55ケンタロス対策にもなり得る。    (光線を半分以上の確率で耐え、吠えるで解除できる。先発ではない55ケンタロスはリフレクター等で別途対策する。)    催眠対策を重視する場合や回数制限の流しでは困る場合は型2のように寝言で運用する。      ・グライガー    型1:地震/翼で打つ/嫌な音/眠る@薄荷の実or奇跡の実        フシギバナやリフレクターサンダーに並ぶ最安定カイリキー流し。    地震+飛行の攻撃範囲はノーマル技・格闘技・電気技・氷技等と相性が良く、    場合によってはフシギバナやリフレクターサンダーよりも適する場合がある。    嫌な音からの地震はガラガラの地震のほぼ同じダメージで、    嫌な音からの翼で打つはタイプ一致の1.5倍が乗る分ガラガラのめざ飛よりダメージが出る。    ガラガラよりも素早さも高いため、素早さがガラガラ以上グライガー未満、    かつ氷技を持たないポケモンにとってはガラガラ以上に流しにくい。    具体例を挙げるとナッシー等である。    嫌な音は、エアームドやサンダー等に対するサポートにもなる。    カイリキーに対する流しの回数を考えれば、眠る薄荷or奇跡がベストだろう。    なお、理論的環境の範囲外だが、鈍いカイリキーを意識するなら、嫌な音を鈍いに変更することで対応できる。    眠るをカウンターに変更して黄金の実を持たせる、という変更でもある程度は強くなる。      ・エアームド    型1:ドリル嘴/毒毒/吹き飛ばし/守る@食べ残し        ガラガラやカイリキー等を流すことができ、文字や眠るがなければ55ガラガラにも対面で勝てる。    カビゴンは一体残しされない限りは流すことができ、ナッシーに対しても対面なら勝てるだろう。    流し役割の広さは文句なしだが、潰し範囲の狭さがネック。    回復技無しのポケモン相手であれば毒守る飛ばしで潰すことができる。    奇跡を持っていないパルシェンが相手なら対面有利を取ることすらできる。    回復技を持たれていたとしても、毒をまき散らしたり眠りに追い込んだりするぐらいのことはできる。      ・フォレトス    型1:撒きびし/めざめるパワー虫/鈍い/大爆発@リボン        対カビゴンでサンダー昆布を行う際に撒き役の候補として挙がる。    スピン☆は理論的環境の範囲外だが、それでもこのテンプレ型が一番良いだろう。    めざ虫はカビゴンを爆破1発圏内に入れるのに使える。    また、ナッシーやスターミー等を倒せるようにすることで、少しは狙ったポケモンに爆破を当てやすくなる。   6.現時点の結論パーティ  今回は、下記の3つのパーティを結論パーティとして位置付ける。    ・HTC-v1A_爆PカビSA  ・HTC-v1B_寝言カビWA  ・HTC-v1C_バンギWA    ※「HTC-v1」は「Hamahito's Theorical Conclusion - ver.1」の略。また、パーティ毎に「A,B,C…」の連番を与える。    (1)各パーティの内容   ・HTC-v1A_爆PカビSA    55 カビゴン  のしかかり   ばくれつパンチ のろい     ねむる     はっかのみ    FFFF 63 63 63 63 63    50 サンダース かみなり    めざめるパワー いばる     みがわり    たべのこし    BDFF 63 0 63 63 63    50 ムウマ   くろいまなざし ほろびのうた  かみなり    みちづれ    まひなおしのみ  1FFF 63 0 63 63 63    50 ナッシー  ねむりごな   やどりぎのタネ サイコキネシス だいばくはつ  みずたまリボン  FFFF 63 63 63 63 63    50 ファイヤー だいもんじ   にほんばれ   リフレクター  ねむる     きせきのみ    1FFF 63 0 63 63 63    50 カイリキー クロスチョップ いわなだれ   めざめるパワー どくどく    おうごんのみ   DEFF 63 63 63 63 63        「5.理論的流行で考慮する種族・型」にて    エースヒエラルキーの頂点に限りなく近いと解説した爆Pカビゴンをエースにしたパーティ。    Party Boxの「No83.爆PカビSA最終バージョン」とほぼ同様であるが、    理論的環境では対ハピナスや対炎エースは対象外となり対策の優先度が下がるため、ファイヤーの毒毒を日本晴れにした。       ・HTC-v1B_寝言カビWA    55 カビゴン  おんがえし   のろい     ねごと     ねむる     きせきのみ    FFFF 63 63 63 63 63    55 ライコウ  かみなり    めざめるパワー ねごと     ねむる     じしゃく     BDFF 63 0 63 63 63    50 カイリキー クロスチョップ いわなだれ   ねごと     ねむる     ピントレンズ   FFFF 63 63 63 63 63    50 パルシェン まきびし    れいとうビーム リフレクター  だいばくはつ  おうごんのみ   FFFF 63 63 63 63 63    50 グライガー じしん     つばさでうつ  いやなおと   ねむる     はっかのみ    FFFF 63 63 63 63 63    50 ブラッキー くろいまなざし あまえる    おいうち    バトンタッチ  たべのこし    1FFF 63 0 63 63 63        HTC-v1Aが苦手とする黒まなバトンブラキを活かせるパーティ。    汎用性を重視したパーティは一般的に黒い眼差しブラッキーが穴になりやすく、    またこのパーティは寝言カビゴンを中心に汎用性重視で組んでいるため、他のパーティとも戦うことができる。    Party Boxの「No84.カジュアル寝言カビA」とほぼ同様であるが、    理論的環境では対鈍い寝言カイリキーは対象外となり対策の優先度が下がるため、    グライガーのカウンターを眠るにし、持ち物も調整した。    グライガーを薄荷眠るにしたことで、限界までぬるくした鈍いカビゴンに対するグライガーの勝率の向上も図れる。    (カビゴンWA相手に、ライコウ・グライガー・ブラッキーという出し方をした際のリスクが減る)       ・HTC-v1C_バンギWA    55 バンギラス だいもんじ   いわなだれ   じしん     いやなおと   たべのこし    FFFF 63 63 63 63 63    50 フシギバナ やどりぎのタネ はっぱカッター めざめるパワー こうごうせい  まひなおしのみ  BDFF 63 0 63 63 63    50 カビゴン  のしかかり   じしん     のろい     じばく     きせきのみ    FFFF 63 63 63 63 63    50 パルシェン まきびし    れいとうビーム リフレクター  だいばくはつ  みずたまリボン  FFFF 63 63 63 63 63    50 カイリキー クロスチョップ いわなだれ   ねごと     ねむる     はかいのいでんし FFFF 63 63 63 63 63    55 ライコウ  かみなり    めざめるパワー ねごと     ねむる     じしゃく     BDFF 63 0 63 63 63        HTC-v1Bが苦手とするフシギバナを活かせるパーティ。    バンギバナは有力な組み合わせで、大会での実績も豊富であることから、このパーティにも高汎用性を期待できる。    HTC-v1Bの黒まなバトンブラキに対してはパルシェンで先手リボン爆破を決めることで対策する。    汎用的な対策とは言い難いが、ライコウで完封されるムウマによる対策よりはまだ良い。    また、汎用的な黒まなバトンブラキ対策を入れると他の相手への勝率を落とすため、これが最良の妥協点である。      (2)各パーティの選択比率    HTC-v1A:HTC-v1B:HTC-v1Cの選択比率は、下記の計算通り2:3:5とし、パーティをランダムに決定する。    期待勝率は50%であるが、非合理的なパーティが少しでも出てきた場合はそれ以上の勝率を目指せる。        利得=自分の勝率(筆者の感覚に基づき算出)    自分\相手 HTC-v1A HTC-v1B HTC-v1C    HTC-v1A 0.50 0.25 0.65    HTC-v1B 0.75 0.50 0.40    HTC-v1C 0.35 0.60 0.50    HTC-v1A:HTC-v1B:HTC-v1Cを2:3:5の比率で選ぶ時にナッシュ均衡となる。      (3)パーティの小改造    相手のプレイヤーが過去の試合で理論的流行の範囲外の種族・型を使用した場合は、    パーティの構造を変えない範囲で適宜小改造を行い対応する。    例としては以下の通りである。        ・55鈍い寝言カイリキーが使われている     HTC-v1Bのグライガーの嫌な音を鈍いに変更する。        ・守るムウマが使われている     HTC-v1Cのライコウの寝言を吠えるに変更する。     それに伴い、ライコウの磁石を薄荷に変更する。   7.今後の予定  ジムリーダーの城での大会に参加し、上記結論パーティのテストを行う。  統計的に十分な対戦回数を稼ぐことは難しいため、試合の内容も分析し、問題点を探ることとする。  また、適宜野試合も行い、対戦回数を補うこととする。    テストで発見された問題については、次期ver.2で解消を図る。